日本にはラジオ文化というものがあります。例えば、車で営業する社会人や長距離トラックの運転手がその移動時間にラジオを聴いたり、あるいは受験生などが深夜にラジオを聴きながら勉強したりといった文化が連綿と続いているのです。実際、長きにわたり続く長寿番組というものがラジオにはあります。ここでは、そんな日本人を楽しませ続けてきた、そしてこれからも楽しませ続けるであろうラジオの長寿番組を紹介します。
毒蝮三太夫のミュージックプレゼント
TBSラジオで1969年から放送されているラジオ番組です。一人のパーソナリティが続けている番組としては現在最も歴史のあるもので、2019年で放送開始から50周年を迎えました。ラジオパーソナルティーの毒蝮三太夫は現在83歳。その人生の3分の2近くをこの番組と共に歩んできたことになります。年配の方に絶大な人気を誇っています。毒蝮三太夫に「ジジイ」「ババア」と呼ばれるのを喜ぶ視聴者は多く、何とも不思議な愛のある空間がそこには存在しています。放送時間は平日の午前中となっており、年配の自営業の方に特に愛されている長寿番組です。
イルカのミュージックハーモニー
フォークシンガーで「なごり雪」が有名なアーティスト、イルカが、25年続けている音楽リクエスト番組です。毎週日曜の朝7時から番組は始まります。休日の朝をこの番組から流れる音楽とともに過ごしているという方も多いのではないでしょうか?フォーク、ニューミュージックを中心とした音楽がかかることが多く、爽やかな朝にぴったりです。同時間帯の聴取率が20年以上にわたりトップを記録するほどの人気番組なのです。また、パーソナリティを務めるイルカの独特で優しい語り口が、多くのリスナーを惹きつけています。